チョッパージャーナル
CHOPPER&カスタムバイクの最新&ディープな
情報を配信「CHOPPER Journal WEB」

2019年09月01日

2019ニューオーダーチョッパーショー・イベントレポート

西日本最大級のインドア・チョッパーショーが2019年8月18日に神戸で開催!

取材協力=ニューオーダーチョッパーショー実行委員会 http://neworderchoppershow.com/

去る2019年8月18日に兵庫県の神戸国際展示場3号館にて開催された『ニューオーダーチョッパーショー2019』(以下NOCS)。今年で第14回目となるこの催しは、西日本エリアを代表するインドア・カスタムショーにして地元のカスタム・ショップやユーザーにとって自慢のマシンを披露する貴重な空間です。日本で唯一、『チョッパーショー』を謳うだけあって、やはり出展される車両は『チョッパー』が中心。3,800㎡の展示面積を誇る上、余計な柱などが存在しない神戸国際展示場の3号館には地元、神戸をはじめとする近畿地方のみならず、北は東北の福島、南は九州の福岡まで多くのショップのマシンたちが一堂に会すこととなりました。


ビルダーズチョイス1位とホットバイクジャパン・ピックを獲得したシウンクラフトワークスによるショベルチョッパー。ワンオフのインベーダーホイールが圧巻です。https://shiun-chop.com/

 ちなみにショー当日は台風10号が過ぎ去った好天に恵まれ、気温は30度オーバー。まさに猛暑日というシチュエーションでしたが、訪れた観客の皆さんは冷房の効いた会場の中で極上のチョッパーたちを堪能した様子。あまりの暑さが功を奏してか観客の皆さんが会場の外や駐車場に分散されることもなく、会場内は多くの人々が行き交い、日中を通してホールの中は賑やかな雰囲気と相成った次第です。

 また同ショーでは毎回、出展したビルダー同士の投票によって、アワードが決定する『ビルダーズ・チョイス』が採用されているのですが、今年は地元、神戸のシウン・クラフトワークスによるハーレーショベル・ヘッドと明石のモータースクエア・ラット、そして滋賀県のカスタムワークス・ゾンの車両が受賞。いづれもショーが掲げる冠のとおり、極上のチョッパーがトロフィーを獲得する結果になりましたが、中でも明石のモータースクエア・ラットが製作したホンダDAXベースのマシンは、『ベースマシンが何であるかを問われない』チョッパーの基本的な理念を体現したもので、まさに『チョッパーショー』らしい結果となったことも印象的です。


ビルダーズチョイス第2位は兵庫県明石市のモータースクエアRATによるホンダDAXチョッパー。ワンオフのフォークとマフラーのバランス等、見事な出来栄えです。http://www.eonet.ne.jp/~motorsquarerat/menyuu.html


ビルダーズチョイス3位は滋賀県のカスタムワークス・ゾンによるナックルチョッパー。タンクからシートまでボディ一体型となった車体が一味違う個性を演出する。同車両はバイブズピックも獲得です。http://www.cw-zon.com/

 そのアワードの授賞式の後、毎年、大トリとして『上条早樹ロープアートショー』がステージ上で展開されるNOCSですが、いわゆるSMショーをソフトにアレンジし、多くの観客が見れるようにしたこの催しは、もはや同ショーの風物詩で2014年から毎年、NOCSの締めくくりとして行われるステージ・パフォーマンスが多くの観客たちを楽しませるのも恒例。また会場内を闊歩する華やかなショーガールも同ショーの特色です。

 このように、良い意味で変わらないローカル・ショーとしての雰囲気をキープしているNOCSですが、主催者である神戸のショップ、コアマシーンの清水重貴氏によると来年は15周年。それに向けて、様々な仕掛けを考え、より今まで以上に盛り上げたいとのことです。

 ワタクシ、マコナベの個人的な考えでは、やはりカスタムショーの盛り上げは、地元のユーザーや観客、ショップありきと思っているのですが、一台、一台の極上のカスタムがエントリーすることによって、はじめてショーというものは成立します。そうした部分を考えると今回のニューオーダーは、かなり秀作が多かったのではないでしょうか?
しかしながら、その中でも近畿、関西のショップの方々のエントリーが少なかったように感じたのが、残念といえば残念に思います。たとえばカスタムショーが盛り下がる→ショップさんやお客さんがショーに向けてカスタムを創るキッカケを失う→新規の顧客層や観客が作品を見る機会を失う→チョッパーが廃れるという負の連鎖が容易に想像出来ます。これは勝手な言い分かもしれませんが、地元のショーを盛り上げるには、やはり地元のショップさんやユーザーさん、一人、一人の協力が不可欠だと思います。

来年、節目となる15回目を迎えるニューオーダーチョッパーショー。その盛り上がりに期待します。

去る8月18日に兵庫県神戸市の神戸国際展示場3号館で開催されたニューオーダーチョッパーショー。入場は通常のペーパーチケットの他、スマホ決済のeプラスでも購入可能。右上写真のようにスマートフォンをかざせば入場出来るのも、意外に多くの人が知らない情報かもしれません。

ニューオーダーチョッパーショーの会場を飾ったチョッパーたち

ここからはNOCS2019に出展された極上のマシンを何台かピックアップしてご紹介させて頂きます。ショーを訪れた方も、そうでない方もぜひぜひ、当日の会場の雰囲気をお楽しみくださいませ。


本誌、チョッパージャーナルがピックとして選ばさせて頂いたのが愛媛県にあるノールモーターサイクルによるトライアンフ・チョッパー。チェリーズカンパニー出身のビルダー、今岡晋平氏による丁寧な仕事は、古巣に恥じない仕上がりです。http://www.knollmotorcycle.com/


ビンテージ・カテゴリーでアワードを獲得したのが地元、神戸のエースモーターサイクルによるナックルチョッパー。上下が詰められたタンクのフォルムや全体のバランスなどセンスを感じる仕上がりです。


イーパブのピックを獲得したのは愛知県豊橋市のフリースタイルモーターサイクル。ヤマハSRをベースにコンパクトなドメスティックチョッパーに仕上げられています。アルミ・ワンオフのタンクの造形も見事です。https://ameblo.jp/free-style-mc/


クラブハーレーとプライマリーからのピックを獲得したのは大阪のRTBモーターサイクル。黒一色のクラブスタイルが整然と並ぶブースは圧巻です。http://rtb-motorcycle.com/


九州、福岡のヴィダモーターサイクルはWEBサイトのカスタムフロントからのピックを獲得。FXRフレームにツインカムモーターを搭載した上で個性的な外装でフィニッシュするセンスはサスガです。http://vidamotorcycle.jp/


ベスト・オブ・ショーを獲得したシウンクラフトワークスは左のパンヘッドでもムーンアイズ・ピックを獲得。どちらのロングフォークも極上のハンドリングを見せつけます。

 

関連記事